
CT(Computed
Tomography)検査
CTとは、コンピュータ断層撮影の略です。一般的にCTと言えばX線を使ったCTを指します。
連続回転スキャンを行いながら寝台を一定速度で移動させ、そのらせん状のスキャンデータからコンピューターで画像を作り上げます。
CTでは様々な角度からの画像を作り出すことができ、レントゲンでは発見できなかった病巣を見つけることが可能になりました。また、造影剤を使った画像と造影剤を使わない同じ部分の画像と比較することで、より詳細な(たとえば腫瘍の範囲など)診断が可能になっています。
当院のCTは解析度が高く、立体的な3次元グラフィックス画像の構築が可能です。断面では認識しづらい複雑な脈管構造や骨折の状況把握などがしやすくなりました。
咳を主訴に来院された患者さんの画像です。
単純レントゲンでは、心臓と重なり、全く肺癌は見えませんが、CTではこのようにはっきりと描出されます。この症例は1期の肺癌で、手術のみの治療で、抗がん剤は不要でした。
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胸部レントゲンでは肺癌は見えません
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CTでははっきりと描出されます
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